もう盛りを迎えた地域もありますが、雪が多い地方ではこれからが本番かと思います。ユリ科カタクリ属の多年草です。
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早春、落葉広葉樹が若葉を広げきる頃には受粉を終え子房を膨らませていることでしょう。
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日差しが差し込むと薄紫の花弁が開き、バレリーナのように可憐です。
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カタクリは多くの方に愛されるせいでしょうか。各地に名所があり地元の方が手入れや保護されています。
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雪解けが進んだブナ林の登山道脇にポツリ、ポツリと咲く姿もとても素敵です。
夏を迎える前、森の林床は樹木の葉っぱが茂って薄暗くなります。その頃にはカタクリの地上部はすでに枯れて夏眠に入っていることでしょう。
カタクリの種の表面にはエライオソームという甘くて蟻が好む物質に覆われています。蟻によって運ばれることでカタクリは広まっていきます。
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種から発芽して花をつけるまでには8~9年ほどの年月がかかるそうです。
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