早春、雪解けに合わせて命の息吹、緑が野山を覆いだす頃、純白の仏炎苞がひときわ目立つミズバショウ、心浮き立つ方も多いのではないでしょうか。
仏炎苞は葉が変化したものです。その中に小さな小花が集合した肉質の花序があります。両性花ですが、雌花(雌蕊 しずい)が先に成熟して、そののちに雄花(雄蕊 ゆうずい)が成熟して花粉を出します。
サトイモ科ミズバショウ属の多年草で、乾燥にとても弱く湿地がとても得意な植物です。
花が終わると控えめだった葉っぱはどんどんと大きくなって、芭蕉(バショウ)のような大きな葉っぱになります。
尾瀬が有名なのはあの歌のおかげですが、本州中部以北の日本海側気候の影響を受ける山岳地帯などの湿地で出会えます。
地滑り地形で窪地になって積雪が残りやすい亜高山帯の山地でも出会えます。1~2輪がひっそりと咲く姿も私は好きです。
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