夏のアルプスで目立つ白い花、私は岩稜や縦走路で風に揺れるハクサンイチゲを思い浮かべます。
白く目立つ花弁のように見えるのはガク片です。
エゾノハクサンイチゲは切れ込みのあるキンポウゲ科特有の葉に特徴があります。葉の幅が広く先端がとがっていません。花の柄も短いです。
キンポウゲ科ということは基本、アルカロイド毒を持っているのでしょう。仲間でとくに有名なのは「トリカブト」ですね。ハクサンイチゲの食害があまりひどくないところを見るとやはり毒があるのでしょうか。
南アルプスのハクサンイチゲの大群落を良く観察すると、まれに萼片が白くなっていない緑の物を見つけることができます。
もっと珍しいのは八重のミドリハクサンイチゲですね。
同じハクサンイチゲでも株によって個性があるのだなぁ、と思いながら歩いていると萼片が紫がかったものもありました。
今年、南アルプスの山々に登山者の姿を見ることはできるでしょうか。
色々なご意見もあるでしょうが、来年のスムーズな小屋営業ができるよう声援したいと思います。
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