船の錨に似た形の花を持つイカリソウ。メギ科イカリソウ属の多年草で白い花からピンク色まで早春の野山で見ることができます。
優しい色合いにバリエーションがある早春の花です。
雨に濡れると透き通るような白い花弁は少々、妖艶です。隠岐の海岸近くの林にて撮影
錨が無いイカリソウがありました。バイカイカリソウ というそうです。
栽培されることも多く、全草は淫羊藿(インヨウカク)という生薬で有名です。成分はイカリンというフラボノイド配糖体と苦みのある微量のマグノフィリンというアルカロイドなどが含まれいるそうです。精力剤として有名ですが利尿作用もあります。ポリフェノールの仲間で様々な食品に含まれていますね。
葉の周りに毛が目立つ葉は卵型で3枚の葉が1~3回付く複葉です。
ずいぶん昔1985年にパキスタンガッシャーブルムに登りに行った時、高山病予防にはたくさんの水分摂取と積極的な排泄が必要だ。という概ね正しいけれど素人知識を基に様々なお茶を持って行ったのを思い出しました。
漢方薬店でドクダミとイカリソウの乾燥させたものをお茶にして飲んだ記憶があります。西洋薬の利尿剤はお医者様も同行しませんし、効き過ぎたら脱水症で大変だぞ!と脅かされたせいもありますが。
冬にも落葉しない常緑のトキワ(常盤)イカリソウもあります。先日出かけた余呉の横山岳でも雪解の中から赤茶に色変わりした特徴ある葉を見せていました。
今回はイカリソウのご紹介でした。
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